リュータで止めねじ周囲を軽く削ると、難なく止めねじは回って外れた。41のナット部も手こずることもなく外れて、ようやくシール交換にたどり着いた。

(シール交換前)
シール交換は、ほとんどは簡単だったんだけど、ひとつだけがなかなかに大変だった。径があきらかに小さい。古いものを外す際にもそこは結局外せず切って対処したんだけど、新品取付はそうはできずで、70℃ほどに暖めて柔らかくなればとトライしたけど全くダメ。

(シール加熱)
最終的には細いマイナスドライバで強引に入れ込んだ。入ったはいいけど、今度は伸びてしまって溝部でガバガバとなった(角部だろうか、長細くちぎれたような部分もあった)。今さらどうもできずで、そのままシリンダー内にハンマーで叩いて入れた。その大きく伸びてしまったシールが原因で入れることができないかと心配だったけど、入った瞬間は天にも昇る喜びで、ほっと安堵した。

(シール交換後)
全て元通りに取付後、エンジンを始動させ、恐る恐るバケットシリンダーを動かした。動くのを確認後、エア抜きを兼ねて何度もシリンダーロッドの伸縮を繰り返した。後は、油漏れが起きないかしばらく様子見だ。

(新旧のシール)
はっきり言えるのは、古いシールは硬化していた(経年劣化)。油漏れの原因となっていたのは間違いなさそう。ブッシュに縦キズが見られた。もし、油漏れが再発した際は今度はブッシュも交換した方が無難だと思う。

(ブッシュの縦キズ)
あの伸びたシールが、気がかりだ。あれは、どうやって入れたらよかったんだろうな。
油漏れの油圧シリンダー、引っ掛スパナでは全く歯が立たなかったので、手作り治具で全体をガッチリ包みこんで、チェーンブロックで引き上げてみた。

(外し再トライ)
バケットまで持ち上がりそうになってダメかと思ったけど、治具を大ハンマーで叩いたらバケットが少し下がった感じがして確認するとわずかながら回っていた。後は引っ掛スパナで苦労なく回すことができ、最初の難関をクリアした。

(抜き出したシリンダーロッド)
次の難関は、ロッド末端のナット外し。サイズは46を予想していたんだけど、41でハズレ。ここで作業終了。よく見ると六角穴付止めねじで緩み止めがされているまではいいんでけど、その止めねじの緩み防止でポンチが打たれているっ!?しかも、2箇所も!!

(ナットに止めねじ)
おいおい・・・グラインダーで削り落とすには忍びないし、マイナスドライバーでダメもとで凹み部分を叩いてみたけど、止めねじは緩まず。M3のレンチ、小さいからなめそうで力を入れるのが怖くてすぐ断念。ソケットと一緒に電池式の小型リューターも注文した。来週は、わずかな凹み部分を慎重かつ丁寧に削り落として止めねじ外しからトライだ。いやはや時間がかかるわ。
バケットシリンダーの油漏れ修理に向けて道具等を少しずつ準備してきて、昨日ようやく作業を開始した。けど、いきなり引掛けスパナのサイズが違うことに気付き作業中断。ナット部はφ73。スパナは85-92。引っ掛けて合うことを確認していたんだけど、引っかかり部分が面当たりをしていないことに気付き、スパナの刻印数字を見て、やっとスパナのサイズが合ってないことに気付いた。1mほどのパイプを使ってようやく緩むくらいに締められた部分。ナット部をできるだけ損傷させたくないから作業はまた今度にして、ナットサイズに合ったスパナを注文した。YouTubeではパイレンを使ってどうにか緩めているけど(1mほどのパイプを挿して)、ナットの引っかかり部分は5mm程度、そんなわずかな凹部にそんな力を掛けて果たして凹部分は耐えれるんだろうか?気がかりだ。

(中秋の名月)
今晩は中秋の名月。19時頃撮影。ニュースでも報じられていた。